Cursor Rules(.cursor/rules)の活用

Cursor では、プロジェクト内の .cursor/rules/ にルールを書いておくと、AI がそれを参照して作業します。ここでは、自分(ユーザー)がルールを「使う」というより、指示を出した AI がルールを踏まえて実行するというスタンスで、その仕組みと実際の運用をまとめます。


1. 誰がルールを実行するか

  • ルールを置く人 … 自分(ユーザー)
  • ルールを実行する人 … Cursor の AI(エージェント)

自分は「このルールに沿って記事を作って」と指示を出す。それを理解した AI が .cursor/rules の内容を参照し、ルールに従って作業を進める、という流れです。


2. ルールの置き場所と形式

  • 場所 … プロジェクト直下の .cursor/rules/ フォルダ
  • 形式.mdc ファイル(Markdown 形式。先頭に YAML 形式のメタデータを書ける)
  • メタデータ例
  • description … ルールの説明(AI が検索・参照するときの目安)
  • globs … どのファイルを編集するときにこのルールを適用するか(例: templates/**/*.html
  • alwaysApplytrue にすると、常にこのルールが読み込まれる

3. 実際に AI が参照したルールの例

このプロジェクトでは、例えば次のようなルールを置いています。

ルール 内容
content-navigation.mdc 記事ページの「戻るリンク」「上部ナビ」「記事下リンク」の統一。新規記事を増やすときはこのルールに従う
notes-and-docs.mdc 会話で得た内容を docs/ などのノートに記録する。方針が固まったら追記する
display-consistency.mdc 新規ページは既存の表示・レイアウトに合わせる。モバイルで余白やバッジがかぶらないようにする
supervisor-record-for-test.mdc 親ディレクトリや test 内を変更したら、md に記録を残して test 担当が把握しやすくする

指示を出したとき、AI はこれらを読み、ルールに沿った形で実行します。


4. どういう指示でルールが効くか

  • 「記事にルール適用して」→ content-navigation.mdcdisplay-consistency.mdc を参照し、サイトナビやモバイル余白などを整える
  • 「親を変更したら md に記録して」→ supervisor-record-for-test.mdc を参照し、test/game-card-fantasybattle/IMPLEMENTATION-STATUS.md などに記録する
  • 「新規記事を作って」→ content-navigation.mdc を参照し、戻るリンク・ナビ・記事下リンクを統一した形で作成する

自分がルールを直接操作するのではなく、指示の内容に応じて AI が適切なルールを選び、実行するというイメージです。


5. ルールとテンプレートが重要な理由

長時間の作業や、同じような作業を繰り返すたびに、AI がルールを参照する度合いが薄れていくように感じることがあります。そのため、ルールをファイルに書いておくことと、テンプレート化(戻るリンク・ナビ・記録の書き方などを型として決めておくこと) は、AI に作業してもらううえで非常に大事な役割を持ちます。都度の会話だけに頼らず、ルールとテンプレートで「こういうときはこうする」を固定しておくと、ぶれにくくなります。


6. 2つのウィンドウ(監督・担当)を使う場合の注意点

Cursor のウィンドウを 2つに分けて、一方で親ディレクトリ全体(監督側)、もう一方で test/ フォルダのみ(担当側)を担当する運用にすることがあります。このとき、それぞれのウィンドウは別の会話・別のコンテキストです。片方のウィンドウで変更しても、もう片方の AI はその会話を見ていません。

そこで、監督側で親や test 内を変更したら、必ず md に記録を残すというルール(supervisor-record-for-test.mdc)を置いています。記録を残すことで、test 担当のウィンドウで作業するときに「何が変わったか」を把握しやすくなります。2つのウィンドウで役割を分ける場合は、こうした「もう一方に伝えるための記録」をルールとして明文化しておくのがおすすめです。


7. ルールを追加・修正するとき

  • 新しいルール … .cursor/rules/.mdc を追加
  • 既存ルールの修正 … 該当する .mdc を編集
  • 修正後 … 次回の AI の応答から、新しい内容が参照される

ルールを変えれば、それ以降の「指示 → AI の実行」の結果も変わります。


Cursor Rules は、指示を理解した AI が参照し、ルールに沿って作業を進める仕組みです。

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