Obsidian 入門・Cursor 連携

Obsidian はノートをリンクでつなげて管理するアプリです。Cursor(AI がコードを書いてくれるプログラミング用ソフト)と同じプロジェクトフォルダを共有して使うと、メモ・仕様・手順を一箇所にまとめつつ、コードは Cursor で編集する、という使い方ができます。この記事では、インストールから Cursor との連携方法、メリット、そして「求人コンテンツのプロジェクト」を実例に、ルールの話も交えながら分かりやすくまとめます。


1. Obsidian とは

Obsidian はマークダウン(.md)のノートをフォルダ単位で管理するツールです。

  • ヴォルト … ノートを入れる「1 つのフォルダ」のことで、そのフォルダを Obsidian で開くと、中の .md ファイルがノートとして表示されます。
  • リンク … ノート同士を [[ノート名]] でつなげられます。クリックするとそのノートに飛べます。
  • 検索・グラフ … ヴォルト内を検索したり、ノートのつながりを図で見たりできます。

コードを書く Cursor と、文章・メモを書く Obsidian を並べて使うと、プロジェクトの「仕様」や「やったこと」をノートに残しつつ、実装は Cursor で進めやすくなります。


2. インストール

  1. 公式サイト https://obsidian.md から、お使いの OS 用のインストーラーをダウンロードします。
  2. インストーラーを実行し、手順に従ってインストールします(Windows ではインストール先をそのままでも問題ありません)。
  3. インストールが終わったら、Obsidian を起動します。初回は「ヴォルトを作成」または「フォルダを開く」を選び、これからノートで管理したいフォルダ(例:自分のプロジェクトのフォルダ)を指定します。

これで、そのフォルダが「Obsidian のヴォルト」になり、中の .md がノートとして表示されます。


3. Cursor との連携方法

連携の考え方はシンプルです。同じフォルダを、

  • Cursor では「コードを編集するワークスペース(プロジェクト)」
  • Obsidian では「ノートを管理するヴォルト」

として開きます。フォルダの中身は同じなので、Cursor で編集した .md は Obsidian でもそのままノートとして表示されます

手順の例(Windows)

  1. Cursor でプロジェクトフォルダ(例:make-001)を開いておく。
  2. Obsidian を起動し、「ファイル」→「ヴォルトを開く」→「フォルダを開く」で、同じプロジェクトフォルダmake-001)を選ぶ。
  3. これで、同じフォルダが Cursor のワークスペースかつ Obsidian のヴォルトになります。

起動を楽にする(run-obsidian.bat)

プロジェクトフォルダに run-obsidian.bat のようなバッチファイルを置いておくと、そのフォルダをダブルクリックするだけで Obsidian がそのフォルダをヴォルトとして起動します。中身は「Obsidian の実行ファイルのパス」と「このフォルダのパス」を指定しているだけです。

  • 注意:すでに別のヴォルトで Obsidian が起動していると、新しいヴォルトが開かないことがあります。そのときは一度 Obsidian を終了してから、もう一度 run-obsidian.bat を実行してみてください。

4. どんな使い方をするとメリットがあるか

使い方 メリット
仕様・方針をノートに書く 「何をやるか」「どういうルールにするか」が一箇所に残る。Cursor でコードを書くときに、そのノートを開いて確認できる。
ノート同士をリンクする 「この機能の仕様はこのノート」「この手順はこのノート」とつなげておくと、あとから辿りやすい。
「いまどこまで進んだか」を書く ノートの末尾に「(○月○日時点)ここまで完了。次は○○」と 1〜3 行書くだけでも、翌日や別の会話で「現在の状態」を復元しやすくなる。
Cursor とノートを並べて使う Cursor でコードを書き、Obsidian で同じフォルダの .md を開いてメモや仕様を書く。片方で保存すれば、もう片方でも同じ内容が反映される。
ルールをノート・ルールファイルに残す 「会話で決まったことはノートに追記する」「経過・現在地を日付付きで残す」といったルールを .cursor/rules やノートに書いておくと、AI も人間も同じ前提で続きの作業がしやすい。

「コードは Cursor、メモ・仕様・経過は Obsidian(同じフォルダの .md)」と役割を分けておくと、プロジェクトの全体像がノートに残り、Cursor で実装するときの参照になります。


5. 実例:求人コンテンツのプロジェクト

このサイト(aiaicursor.com)の制作では、「求人プログラム」 をひとつのコンテンツ企画として、Obsidian と Cursor の連携で進めています。実例として、何をノートに残し、どうルールと組み合わせているかを紹介します。

何をノートにしているか

  • たたき台 … 求人プログラムの目的、想定する役割(求人側・求職側)、機能イメージ、登録項目の洗い出し(一般版・AIクリエイター特化版)、求人側・求職側の機能一覧、掲載期間・再掲載、URL・SNS など、仕様のたたき台を docs/recruitment-draft.md にまとめています。
  • 現在地・経過 … 同じノートの末尾に「(○年○月時点)ここまで整理済み。次は○○」と短く書いています。これがあると、ノートだけ読んでも「いまどこまで進んでいるか」「次に何をすればよいか」 が分かります。
  • ビジョンとのリンク … サイト全体のビジョンや関連コンテンツを docs/aiaicursor-site-vision.md にまとめ、そこから求人プログラムのたたき台へのリンクを張っています。Obsidian では [[recruitment-draft]] のように書けば、他のノートへジャンプできます。

ルールと組み合わせていること

  • 会話で決まったことはノートに残す … 「求人側は掲載期間・再掲載を入れる」「求職側にはウェブサイトURL・SNSを追加する」「制作依頼・出来高制にも対応する」など、会話で決まった内容は、その都度たたき台のノートに追記・訂正しています。
  • 経過・現在地を日付付きで書く … 「明日の自分」や別の会話の AI がノートを読んだときに状態を復元しやすいよう、「いまどこまで進んだか」「次にやることの候補」 を、日付付きで 1〜3 行ずつノートに書くルールにしています。このルールは .cursor/rules/notes-and-docs.mdc にも書いてあり、AI が「会話で方針が固まったらノートに経過を残す」ように動く前提にしています。

このように、たたき台ノート + 現在地・経過 + ルール をセットにしておくと、Obsidian で「何を決めたか」「どこまでやったか」を確認しつつ、Cursor で実装や記事の執筆を進めやすくなります。


6. ルール関連の補足(閲覧者の役に立つように)

  • ノートに残すとよいこと … サイト構築・運用の手順、使ったサービス(Google Cloud Console、Search Console など)の説明、今後のビジョンやタスク、会話で決まった方針や仕様の要点「次にやること」。これらを該当するノートに追記しておくと、あとから見返したときや、AI に「このノートを見て続きをやって」と依頼したときに役立ちます。
  • 「経過・現在地」を書くタイミング … 会話の終盤や、たたき台の一章がまとまったときなど、区切りがついたタイミングで、「(日付)ここまで。次は○○」と 1〜3 行書くだけでも効果的です。
  • 個人情報は書かない … パスワード、API キー、シークレットなどはノートに書かず、環境変数やローカル設定で管理します。

7. まとめ

  • Obsidian は .md のノートをフォルダ(ヴォルト)単位で管理するツール。Cursor同じフォルダを共有すると、コードは Cursor、メモ・仕様は Obsidian で扱う使い方ができます。
  • インストールは公式から行い、連携は「同じプロジェクトフォルダを Cursor のワークスペースかつ Obsidian のヴォルトとして開く」だけで実現できます。
  • メリットは、仕様・方針・経過をノートに残せること、ノート同士をリンクして辿れること、「いまどこまでか」「次に何をするか」を書いておくと状態を復元しやすいことです。
  • 求人コンテンツのプロジェクトでは、たたき台をノートにまとめ、現在地・経過を日付付きで書き、ルール(会話で決まったことをノートに残す・経過を残す)と組み合わせることで、Obsidian と Cursor の連携を実例として活用しています。

この記事が、Obsidian のインストールから Cursor との連携、そして「ノートとルールで状態を残す」使い方の参考になれば幸いです。