Git 入門・インストール
— Cursor 連携を優先した手順

Cursor で編集を重ねていくうちに、変更する必要のなかった部分まで変更されてしまい、なぜそうなったのか原因を特定できなかった経験から、Git の導入を決めました。この記事では、Git を使うメリットと、Windows でのダウンロード〜インストールまで、Cursor と連携しやすい選択を優先して手順と各設定の意味・推奨をまとめます。

1. Git を使うメリット

  • 変更履歴の把握:いつ・どのファイルを・どう変えたかがコミット単位で残るため、「いつの変更でおかしくなったか」を後から追いやすくなります。
  • 差分の確認git diff で「今の作業ツリーと直前のコミットの差」を確認でき、意図しない変更をコミット前に見つけられます。
  • 元に戻せる:特定のコミットまで戻したり、ファイル単位で以前の状態に戻したりできます。
  • Cursor との相性:Cursor のソース管理ビューや統合ターミナルから git をそのまま使えるため、編集と履歴管理を一つの環境で行えます。

2. ダウンロード

Windows では Git for Windows を公式サイトからダウンロードします。

  • 公式サイト:https://gitforwindows.org/
  • 「Download」からインストーラー(例:Git-2.53.0-64-bit.exe)を取得し、実行します。

3. インストール手順と選択肢(Cursor 連携を優先)

以下はインストールウィザードの各ステップごとに、選択肢の内容推奨(ベストな選択)をまとめたものです。Cursor の統合ターミナルやソース管理から Git を使うことを前提にしています。

3.1 コンポーネントの選択(Select Components)

項目内容推奨
Additional icons / On the Desktop デスクトップに Git のアイコンを置くか お好みで(任意)
Windows Explorer integration 右クリックで「Git Bash here」「Git GUI here」を出す オンのまま
Git LFS 大きなファイルの管理用 オンで問題なし
Associate .git* with default text editor Git の設定ファイルをデフォルトエディタで開く(Cursor が関連付いていれば Cursor で開く) オンのまま
Associate .sh files with Bash .sh を Git Bash で実行 オンで問題なし
Check daily for Git for Windows updates 更新の自動チェック お好みで
Add a Git Bash Profile to Windows Terminal Windows Terminal に Git Bash のプロファイルを追加する。Cursor の統合ターミナルは Windows Terminal のプロファイルを使うため、Cursor 内で Git Bash を選びやすくなる オンにしておく(Cursor 連携のため推奨)
Scalar 大規模リポジトリ用アドオン デフォルトのままで可

3.2 デフォルトエディタ(Choosing the default editor)

Git がコミットメッセージ編集などで開くエディタを選びます。インストーラーで「Use Visual Studio Code」を選ぶと、多くの環境で Cursor が開く場合がありますが、Cursor だけを入れていると「Next」が押せないことがあります(インストーラーが VS Code の存在をチェックするため)。

選択肢推奨
Use Vim / Use the Nano editor いったん Nano または Vim を選んでインストールを完了させる
Use Visual Studio Code VS Code が入っていれば選択可。押せない場合は上記で進め、後から git config --global core.editor "cursor --wait" で Cursor を指定する

3.3 初期ブランチ名(Adjusting the name of the initial branch)

選択肢内容推奨
Let Git decide 新規リポジトリの初期ブランチが master
Override the default branch name 初期ブランチ名を指定(例:main)。GitHub などと揃えやすい 「Override」を選び、名前は main

3.4 PATH の設定(Adjusting your PATH environment)

選択肢内容推奨
Use Git from Git Bash only Git は Git Bash 内だけで使える。PATH は変更しない
Git from the command line and also from 3rd-party software コマンドプロンプト・PowerShell・Cursor のターミナルなどから git が使える こちらを選択(Cursor 連携に必要)
Use Git and optional Unix tools from the Command Prompt Git に加え Unix ツールも PATH に追加。Windows の find 等が上書きされる 慣れていなければ選ばない

3.5 SSH 実行ファイル(Choosing the SSH executable)

Use bundled OpenSSH のままで問題ありません。Git 付属の OpenSSH で、GitHub などへの SSH 接続がそのまま使えます。

3.6 HTTPS の SSL/TLS ライブラリ(Choosing HTTPS transport backend)

Use the native Windows Secure Channel library のままで問題ありません。Windows の証明書ストアを使い、多くの環境でそのまま動作します。

3.7 改行コードの変換(Configuring the line ending conversions)

選択肢内容推奨
Checkout Windows-style, commit Unix-style チェックアウト時は LF→CRLF、コミット時は CRLF→LF。Windows で一般的 このまま
Checkout as-is, commit Unix-style チェックアウト時は変換なし、コミット時のみ CRLF→LF
Checkout as-is, commit as-is 変換なし。クロスプラットフォームでは非推奨 選ばない

プロジェクトで .gitattributes*.sh text eol=lf などを指定している場合は、そのルールが優先されます。既存プロジェクトの改行方針を変えずに使えます。

3.8 ターミナルエミュレータ(Configuring the terminal emulator)

Use MinTTY のままで問題ありません。Unicode 表示やウィンドウ操作がしやすく、Cursor の統合ターミナルには影響しません。

3.9 git pull の既定動作(Choose the default behavior of git pull)

Fast-forward or merge のままで問題ありません。分岐時はマージコミットが作られ、多くの運用でそのまま使えます。

3.10 認証情報ヘルパー(Choose a credential helper)

Git Credential Manager を選ぶと、GitHub などへの認証情報を安全に保存し、git push / git pull のたびに入力しなくて済みます。プロジェクトのコードには影響しません。

3.11 追加オプション(Configuring extra options)

  • Enable file system caching:オンのまま。パフォーマンス向上用です。
  • Enable symbolic links:オフのままで問題ありません。必要な場合は後から有効化できます。

4. インストール後に Cursor を Git のエディタにする

インストール時に「Use Visual Studio Code」が選べなかった場合、インストール後に Cursor を既定のエディタに設定します。Cursor の統合ターミナル(または Git Bash)で次を実行します。

git config --global core.editor "cursor --wait"

cursor コマンドが認識されない場合は、Cursor の実行ファイルのフルパスを指定します(環境に合わせてパスを書き換えてください)。

git config --global core.editor "'C:\Users\あなたのユーザー名\AppData\Local\Programs\cursor\Cursor.exe' --wait"

これで、コミットメッセージの編集や git rebase -i などで Git が Cursor を開くようになります。

5. まとめ

Git を入れることで、Cursor で編集を重ねても「いつ・何が変わったか」を追いやすくなり、意図しない変更の原因特定や元に戻す操作がしやすくなります。インストール時は 「Git from the command line and also from 3rd-party software」「Add a Git Bash Profile to Windows Terminal」 を有効にし、エディタは後から git config --global core.editor "cursor --wait" で Cursor にしておくと、Cursor と一体的に使えます。

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